WordPressでサイトを制作(運営)するにはレンタルサーバーまたはブログサービスの契約が必要になります。
ここからはレンタルサーバーを契約するにあたってのポイントを書いていきたいと思います。
レンタルサーバーを選ぶにあたってのポイント
自分が思うポイントは大きく「費用」「転送量(日/月間)」「データベース(容量※1と個数)」「WordPress高速化」です。※1)レンタルサーバーのSSD/HDD(記憶媒体)の容量ではないです。
本来、レンタルサーバー会社毎に比較対象にできる数値はありますが、今は説明を割愛します。
費用
まずは費用が大事なポイントです。安いに超した事はありませんがランニングコストをどれだけ掛けられるかで選ぶレンタルサーバーの会社やプランも違ってきます。
安いところでは月額300円程度でWordPressを利用できるレンタルサーバーを契約できます。ただ、色々と制約も付いてきます。自分が考える費用は月額500円から1000円くらいまでが相場だと思います。
ただ、それはレンタルサーバーだけの費用でサイト全体での費用は独自ドメインを利用するなら、その費用も考慮する必要があります。※独自ドメインの費用の説明などは今は割愛します。
まずは、サイトにかけられる年額(契約単位)を決めてください。その中で上にあげた費用以外のポイントから選ぶことになります。
転送量(日/月間)
レンタルサーバー会社によって転送量に制限が設けられています。転送量とはユーザーが閲覧したときの各ページの文章及び画像素材のデータと、サイトを管理する際に使うデータなどです。プランことにも制限量があり、それを超えると著しくページの読み込みなどの速度が遅くなります。
簡単にいえば、スマホの通信制限と同じことが起きます。
平均的にページ一枚は画像や文章(厳密にはHTMLタグを含む文字情報)は4MBほどらしいです。あくまでも平均で画像素材が多いサイトはそれだけ転送量が負担になります。
なので、将来的にどのくらいのPVに対応できるかなどを事前に想定する必要があります。
例えば、月間100万PVとかだと4000GB(4TB)日間だと133GBもの転送量が必要になる訳です。
とはいえ、月間100万PVともなると、それなりのサイトでないと難しいので、努力目標としてはアリですが、月額費用を抑える意味でも少なく見積もって考えてください。※レンタルサーバーによっては上位プランに切替えることもできます。
※そう考えると《愚答》や本末転倒になりますが、情報発信はYoutubeなどの動画配信サービスや、TwitterやInstagramなどのSNSサービスなどを利用するのが一番得策なんだと思います(笑
やってはいけない事
時々、自分のサイトで動画配信や動画素材をダウンロードさせたいと希望する方がいますが、例えば1GBの動画をサイトに置いて配信などするとあっという間にレンタルサーバーの転送量を使い切ってしまいます。
それに類することですがトップページのヒーローヘッダーの背景に動画を使うテーマがありますが、動画ファイルの大きい物は自サイトに置かないのがいいです。※有料販売は別ですが、Youtubeサイトなどの動画配信サービスに置いて利用するのが得策です。
データベース容量と個数
レンタルサーバー上で提供されるWordPressはMySQLと言うデータベースを利用しています。※その他にもSQLite版も利用できますがそこは割愛します。
レンタルサーバーの会社やプランによってもデータベース(一つ)で利用できる容量が決まっています。選ぶ目安は500MBです。無料レンタルサーバーなどは100MBですが、500MBあればひとつのサイトであればまったく問題ありません。
サイトで利用する画像素材のファイル容量とは違います。データベースで使われる容量とは画像素材や文字素材を管理するための情報(データ)と言うものです。
また、レンタルサーバー上でいくつもの独自ドメインを取得してサイトを制作(運営)される場合は、ここでデータベースを作れる個数が影響してきます。
WordPressはひとつのデータベースで複数のサイトを制作(運営)することもできますが、当然、利用できるデータベースの容量などに影響してきます。
そんな事情もあるので複数サイトをサイトを制作(運営)される場合は、データベースの容量や個数がポイントになってきます。
実際にどれくらい消費されるの?
初期状態のWordPressはだいたい、50MB(SSD/HDD上)というファイル容量になります。※WordPressのバージョンで異なります。※ファイル容量を特に気にする事はありません。
記事を書いた(投稿した)ときの消費容量は、記事数とページ数が100クラスで記事に画像1〜3枚含まれている場合、WordPressのファイル容量は300MBを超えるようです。これは画像がWordPressによってオリジナルな物からサムネイル用までアップロードされたときに多数生成されるからという理由があります。※使用するテーマによって生成されるサムネイル画像のサイズの種類は違います。
本題に戻ります。
100記事で少なく見積もってもデータベースの容量は1MB(1024x1024文字、英数字)程度になります。
記事数が500記事以上の大きめのサイトとなると容量(SSD/HDD上)は2GBを超えます。また、アクセス解析のプラグインを導入しているとアクセスの履歴がデータベースに記録される為、データベースの容量もかなりふくれあがっている事があり100Mを超える事も珍しくありません。
1記事あたりで消費されるデータベース容量
色々と考えて1記事あたり200KBってことになるでしょうか? その他にもテーマやプラグインの設定などで13MBくらい消費されます。ただ"安心してください"それを差し置いて逆算してもデータベース容量を使い切るような記事を書くことは大変だと言うことです(笑
とはいえ、定期的にデータベースの最適化は必要になります。
WordPress高速化
物理リソースであるCPUやSSD(HDD)の性能が上がっているとは言え、WordPressは動的ページを作るシステムなので、ユーザーが閲覧する度にウェブサーバー上でページを作成しています。
アクセスが集中する場合は、ウェブサーバーへの負荷が掛かります。そのため、できる限り早く処理を終えるために、WordPressの高速化の機能があるプランを選んだ方があった方が良いと言うことです。
詳しい説明は割愛します
ただ、ある程度の月額費用を掛けると、どのレンタルサーバー会社のプランにもこの機能があるはずです。※契約の際に確認してみてください。
レンタルサーバーを選ぶ時に重要視しなくてもいいポイント
少し誤解させそうな《見出し》ですが、選ぶ時に重要視しなくてもいいのは「記憶容量」「サポート」「セキュリティ対策」です。
結論から先に言うと"どのレンタルサーバーでもほぼ同じ"なのです。
記憶容量
複数のアフェリエイトサイトを《運営》する人は別ですが、2,3サイト程度であればなら50GBくらいで十分です。
サポート
自分がエンジニアであることも関係しているのかもしれませんが、サポート体制が充実と言っても《レンタルサーバーのサポートに》問い合わせする機会は現状あまりないかと思います。
サイトをWordPressで制作するとサイトに起きる問題はテーマやプラグインが原因で起こる事が殆どです。
結果、レンタルサーバー側に問い合わせてもサーバー側の問題でない以上、テーマやプラグインの相性などで問題が起きても無事に解決出来るか分からないことが多いかと思います。
※レンタルサーバーのフォーラムなどに似た事例があることもありますが、結局はネット検索した方が早いです。
セキュリティ対策
どのレンタルサーバーでも基本できることはほぼ同じです。なので、レンタルサーバーを選ぶときのポイントとして、あまり意味はないです。あるとすれば、直接なセキュリティ対策ではありませんがバックアップ機能かもしれません。
バックアップ機能
問題が起きた時の一番の解決方法はリストアです。サーバー側でバックアップを取ることができるのでリストア(巻き戻し)操作も簡単にできます。サーバー側で用意しているバックアップは直近7日間程度とかスナップショット数(8個)だったりとかします。
おすすめするレンタルサーバーサービスと言う訳ありませんが、参考までに
・さくらインターネット
https://www.sakura.ne.jp/function/backup_staging.html
・エックスサーバー
https://www.xserver.ne.jp/functions/service_backup.php
WordPressでも可能
WordPressのプラグインでも可能です。スケジュールの設定など少し複雑になりますが、色々なプラグインがあるので「ググれば」色んなサイトで詳しく書かれているの自分で使いやすいプラグインを選ぶと良いかと思います。ただ、操作自体はWordPress上で行うので、WordPressにログイン出来ない場合は最悪は再インストール(最低限の環境構築)が必要です。※構築後にリストアの流れになります。